BPK-etc : Raspbianとは?

ここではRaspbian(ラズビアン)の基本を説明します。

Raspbian(ラズビアン)とは
  • ラズパイで推奨されている基本ソフト(OS、オペレーティングシステム)です。ラズパイにはいろいろなOSをインストールすることができますが、初心者はラズビアンから始めるのが無難です。
  • ラズビアンはLinux系OSです。
  • デフォルトでPython、Scratch、Ruby、Perl、Cなどのプログラミング言語が使用可能です。
  • 2015年9月にリリースされたバージョン1.4.2以降から「jessie系列」と呼ばれており、それ以前の古いバージョン「wheezy系列」とは若干仕様が異なるため区別されています。
そもそもLinuxとは?
  • WindowsやMac OSと同じく、コンピュータ用の基本ソフトです。
  • 無料で利用することができます。しかしメーカーからサポートを受けたりすることはできませんので、問題は自分で解決しなければなりません。
  • 用途に応じてアレンジして配布することも自由なので、たくさんの種類のLinux系OSが存在しています。
  • 余計なものが入っていないので使用メモリが少なく高速に動作します。その代わり、自分のやりたいことに応じて機能を追加インストールしていなかなくてはなりません。
Noobs
  • New Out Of Box Softwareの略。
  • ラズビアンのインストールや再インストールを簡単にしてくれるためのソフトウェアです。初心者は迷わずこれを使いましょう。
X Window System
  • LinuxをWindowsのようにアイコンやウィンドウを使ったGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)で使えるようにするためのシステムです。最近のラズビアンではこちらがデフォルトになっています。
  • ラズパイを小さな画面で使う場合はCLI(コマンド・ライン・インターフェース)のほうが操作しやすいと思いますが、ラズパイの初期設定する時などはGUIを使うほうが分かりやすく簡単です。X Window Systemnなら複数のウィンドウを同時に開くことができるので、大型のディスプレイを使う場合は断然便利です。
  • X Window Systemは、コマンドラインから「startx」で起動することができます。GUIもCLIも一長一短ですので、用途に合わせて切り替えるのがよいでしょう。
  • ラズパイ起動時にCLIから始めたい場合は、「設定(Preferences)」メニューのRaspberry Pi Configurationで、「boot」を「To CLI」に切り替えてください。
LX Terminal
  • X Window Systemからコマンドライン(CLI)で操作したいときに使うアプリです。X Windows System画面上部のタスクバーに表示されているディスプレイの形をしたアイコンをクリックすることでウィンドウが開きます。
コマンドライン(CLI)での基本操作
  • プロンプト
    • コマンドの入力を受け付けている状態のことをコマンドプロンプトといい、だいたい下記のような文字が表示されていると思います。
      • ドル記号「$」がプロンプトを表しています。キーボードからコマンドを入力してくださいと促しています。
      • ティルダ記号「~」はユーザーディレクトリを表しています。起動直後はユーザーディレクトリから始まりますので、windowsのデスクトップ画面のような存在です。ユーザー名は初期設定では「pi」なので、ユーザーディレクトリは具体的には「/home/pi」です。ユーザーディレクトリの上には「home」ディレクトリと、さらに上にルートディレクトリがあるのですが、これらは重要なファイルがおかれている場所なので、管理者権限でなければ変更操作ができないようになっています。
  •  方向キーの上下
    • 過去に入力したコマンドをコマンドラインに表示します。例えば上キーを2回押せば、2つ前のコマンドが表示されます。同じコマンドを何度もキーボードから打ち込む必要はないわけです。いちぶを書き換えて再実行することもできます。
  • TABキー
    • コマンドを数文字打ち込んだあとTABキーを押すと、その後の入力を予想して候補を表示してくれることがあります。長いファイル名やディレクトリ名をキーボードから打ち込むのは面倒ですが、最後まで打たなくても途中でTABキーを押せば、だいたい補完してくれます。
sudo
  • このマニュアルも同様ですが、コマンド例の行頭に「sudo」と書いてあることがよくあります。これは「スーパーユーザードゥー」の略で、「管理者権限で実行しろ」という意味です。Linuxは1台のコンピュータを多数のユーザーで使うことを前提として作られているので、プログラムを書き換えたりなど取り返しがつかない重要な操作は、管理者権限でなければ実行できないようになっているのです。そもそも管理者権限でログインしている場合は、sudoは不要です。
apt-get
  • ソフトウェアのアップデートやインストールを行うコマンドです。

chmod ファイルのパーミッション(権限)の変更
  • 各ファイルには権限が設定されており、権限をもたないユーザーによる操作を制限しています。
    • 権限には「読む権限(r)」「内容を書き換える権限(w)」「実行する権限(x)」の3種類があります。
    • ユーザーには「所有者(u)」「グループ所属者(g)」「その他のユーザー(o)」の3種類があります。
  • ファイルのパーミッションがどうなっているのかを確認するには「ls」コマンドに「l」オプションをつけます。
    • すると例えば下記のように表示されると思いますが、行頭の文字列がパーミッションを表しています。
    • 行頭の最初の文字は種類を示しており、「-」ならファイル、「d」ならディレクトリです。
    • そのあとの文字は3文字ずつ、「所有者」「グループ所属者」「その他のユーザー」の権限を表しており、「r」「w」「x」がそれぞれ読む権限、書き換える権限、実行する権限があることを示しています。
    • 上記の例ですと、すべてのユーザーが読むことができ、所有者だけが書き換えることができ、誰も実行することができないファイルだということになります。
  • 権限が無いことをやろうとするとエラーがでることがあります。例えば自分に書き換える権限が無いファイルを書き換えようとすると、エラーが出てしまい、書き換えることはできません。そんなときは、「chmod」コマンドを使って権限設定を変更してみましょう。
    • 例えば「sample.txt」というファイルを誰でも書き換えできるように変更するには、下記のようにします。
      • 「a+w」というオプションが付けられていますが、「a」は全てのユーザー、「+」は権限を付加、「w」は書き換える権限を表しています。
      • 逆に、誰でも書き換えできるファイルについて「その他のユーザー」だけは書き換えできないように設定したいのであれば、下記のように記述します。
      • 「o-w」というオプションが付けられていますが、「o」は「その他のユーザー」、「-」は権限を削除することを意味しています。
そのほかのよく使う基本的なコマンド
  • 現在のディレクトリを表示する。(Print Working Directory)
  • ディレクトリ内のファイル名とディレクトリ名をリスト表示する
    • ファイルの種類ごとに色分けして表示されます。青=ディレクトリ、緑=実行可能ファイル、赤=圧縮ファイル等、ピンク=画像ファイル等。
    •  ファイルの詳細情報を表示する
    •  隠しファイル、隠しディレクトリも表示する
    • 修正した時間でソートして表示する
      • ls -c
    • ls -lを1ページごとに表示する
      • ls -l | more

 

  • ディレクトリを移動する
  • ディレクトリを作る
  • ファイルをコピーする
    • ファイルを複製する
    • ディレクトリをまるごとコピー
  • ファイルを移動する
    • ファイル名を変える
  • ファイルやディレクトリを削除する
    • ディレクトリの中身も含めてフォルダを削除する
  • テキストファイルの内容を表示する
  • コマンドの結果をファイルに出力する
    • コマンドの結果を既存ファイルに追記する
  • ディスク容量を調べる
    • df
  • ファイルやディレクトリを探す
    • find
    • 全ディレクトリからファイル名で検索する
      • find / -name ファイル名
  •  再起動する