ここではRaspberry Pi (ラズパイ)の基本を説明します。
ラズパイとは何か?
2012年イギリスのRaspberry Pi財団が教育用に発売した名刺サイズの小型コンピュータです。
2016年9月時点で累計1000万台が出荷されています。
電子部品みたいな外見ですが、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを接続すれば、安価なパソコンとして使うこともできます。
基板上に約40本の拡張コネクタ(GPIOポート)が露出していて、ここに電子部品のケーブルを直接つなげることで、LEDを点灯させたり、サンサーの値を読み取ったりなどすることができます。ソフトウェアだけでなく、自分だけのハードウェアを作ることもできるわけです。
ラズパイの種類
- Raspberry Pi model A
- 旧機種のため入手困難です。LAN端子が無く、USB端子も1つだけ。フルサイズのSDカードを使います。
- Raspberry Pi model B
- 旧機種のため入手困難です。
- Raspberry Pi model A+
- model B(86 x 56)よりも小型(65 x 56 mm)です。USB端子が1つしかありません。
- USB端子が1つしかありません。
- Raspberry Pi model B+
- 旧機種のため入手困難です。
- Raspberry Pi 2 model B
- 2015年2月発売。
- 1世代古い機種です。WiFi、Bluetoothが内蔵されていないため、使いたい場合はUSBドングルを購入しなければなりません。
- 最新機種よりも低性能なうえに、販売価格はむしろ高かったりするので、新規の購入はお勧めできません。
- Raspberry Pi Zero
- 2015年11月発売。日本でも2017年2月24日に発売されました。フリスクぐらいの小型サイズで価格は約500円と激安。
- 最近のモデルはラズパイカメラもつながりますが、Zero専用のケーブルを使う必要があります。またUSB端子はマイクロ型が1つしかなく、スピーカーを接続するためのミニジャックもついていないためHDMI端子からオーディオ出力を分離する必要もあります。
- 子供の教育用に作られたものなので、一般人が購入する場合は1人個しか購入できません。
- Raspberry Pi 3 model B
- 2016年2月発売の最新機種です。
- WiFi、BlueToothが内蔵されているため、ネットワーク接続が楽になりました。
- Raspberry Pi 3 model B+
- 2018年3月、海外で発売されましたが、日本での発売は未定です。
用語
- BCM2835,2836,2837
- ラズパイの心臓部であるBroadcom社のLSIです。CPU、メモリ、GPUなどのシステムが1チップに収められているので、SOC (System on chip)とも呼ばれます。
- GPIO
- General Purpose Input/Outputの頭文字。汎用的な入出力端子のこと。