Linux=Raspbianのコマンド

Linuxにはたくさんのコマンドがありますが、ここではラズパイ初心者がよく使う基本コマンドを軽くご紹介します。


sudo

・コマンド例の行頭に「sudo」と書いてあることがよくあります。これは「管理者権限で実行しろ」という意味です。Linuxは1台のコンピュータを多数のユーザーで使うことを前提として作られているので、プログラムを書き換えたりなど取り返しがつかない重要な操作は、管理者権限でなければ実行できないようになっているのです。そもそも管理者権限でログインしている場合は、sudoは不要です。

apt-get

・ソフトウェアのアップデートやインストールを行うコマンドです。

chmod

・ファイルのパーミッション(権限)の変更。

・各ファイルには権限が設定されており、権限をもたないユーザーによる操作を制限しています。
・権限には「読む権限(r)」「内容を書き換える権限(w)」「実行する権限(x)」の3種類があります。
・ユーザーには「所有者(u)」「グループ所属者(g)」「その他のユーザー(o)」の3種類があります。
・ファイルのパーミッションがどうなっているのかを確認するには「ls」コマンドに「l」オプションをつけます。

・すると例えば下記のように表示されると思いますが、行頭の文字列がパーミッションを表しています。

・行頭の最初の文字は種類を示しており、「-」ならファイル、「d」ならディレクトリです。
・そのあとの文字は3文字ずつ、「所有者」「グループ所属者」「その他のユーザー」の権限を表しており、「r」「w」「x」がそれぞれ読む権限、書き換える権限、実行する権限があることを示しています。
・上記の例ですと、すべてのユーザーが読むことができ、所有者だけが書き換えることができ、誰も実行することができないファイルだということになります。

・権限が無いことをやろうとするとエラーがでることがあります。例えば自分に書き換える権限が無いファイルを書き換えようとすると、エラーが出てしまい、書き換えることはできません。そんなときは、「chmod」コマンドを使って権限設定を変更してみましょう。
・例えば「sample.txt」というファイルを誰でも書き換えできるように変更するには、下記のようにします。

・「a+w」というオプションが付けられていますが、「a」は全てのユーザー、「+」は権限を付加、「w」は書き換える権限を表しています。
・逆に、誰でも書き換えできるファイルについて「その他のユーザー」だけは書き換えできないように設定したいのであれば、下記のように記述します。

・「o-w」というオプションが付けられていますが、「o」は「その他のユーザー」、「-」は権限を削除することを意味しています。

pwd

・現在のディレクトリを表示する。(Print Working Directory)

ls

・ディレクトリ内のファイル名とディレクトリ名をリスト表示する

・ファイルの種類ごとに色分けして表示されます。青=ディレクトリ、緑=実行可能ファイル、赤=圧縮ファイル等、ピンク=画像ファイル等。

・ ファイルの詳細情報を表示する

・ 隠しファイル、隠しディレクトリも表示する

・修正した時間でソートして表示する

・ls -lを1ページごとに表示する

cd

・ディレクトリを移動する

mkdir

・ディレクトリを作る

cp

・ファイルをコピーする

・ファイルを複製する

・ディレクトリをまるごとコピー

mv

・ファイルを移動する

・ファイル名を変える

rm

・ファイルやディレクトリを削除する

・ディレクトリの中身も含めてフォルダを削除する

cat

・テキストファイルの内容を表示する

>(リダイレクト)

・コマンドの結果をファイルに出力する

・コマンドの結果を既存ファイルに追記する

df

・ディスク容量を調べる

find

・ファイルやディレクトリを探す

・全ディレクトリからファイル名で検索する

reboot

・再起動する

 キーボードショートカット
^a    行頭へジャンプ
^ e    行末へジャンプ
^h    backspaceと同じ
^d    deleteと同じ
^k    カーソルから行末までカット
^u    カーソルから行頭までカット
^y    ペースト
^z    いったん停止
^p    コマンド履歴で1つ前
^n    コマンド履歴で次
^r    コマンド履歴のインクリメンタルサーチ